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スコープ

お客様は機械&電気計器のメーカーで、組み込み/ソフトウェア計器分野の開発パートナーをお探しでした。次世代の海洋計器製品の設計・開発に加えて既存製品のサポートや保守も柔軟に任せられること、また特に、海洋計器分野の既存トレンドに基づいた工業デザインや製造性についてのアドバイスと、小~中規模の製品製造に対応できることもパートナーとしての重要な条件でした。

 

アプローチ

Questのプロジェクトチームは自動車システム分野の専門知識を生かして設計&開発に取り組むとともに、経験豊富なユーザーエクスペリエンス(GUI)のチームからも積極的に設計のアドバイスを取り入れました。その後、ICシステムの仕様、設計、開発工程の詳細を詰め、Adobe FlashベースのUI開発プロセスを採用しました。

本プロジェクトでの使用ツールは以下の通りです。

  • ハードウェア: MX 516, PIC32 MX795F512L
  • RTOS: Windows CE 6.0
  • ツール: Visual Studio 2005, MPLAB, Adobe CS 5.0
  • メトリック: ASPICE/CMMiレベル5プロセス適合

 

また、Questの機械&エンクロージャ部門と連携してエンクロージャ設計とモデリングについてのコンセプトを作成。製品の製造性については製造部門のアイデアを取り入れるなど、Questの各担当部門と密に連携する形でプロジェクトを進めました。

 

その後、以下に関わるHMIコンセプトと画面仕様を決定しました。

  • 機器クラスター
  • ヘッドアップディスプレイ
  • 中央インフォメーションディスプレイ
  • トグル、スイッチ、操作ユニット

プロジェクトの完了後は、環境テストの実施や製品認証のサポートに加えて、各市場における現行ポリシー/ガイドライン(AAM/NHTSA/JAMA)へのコンプライアンス支援も行いました。

 

 

結果およびそのメリット

このプロジェクトでは最小限の期間での開発に成功したため、お客様は競合に先立って次世代型のシステムのリリースを実施することができました。またQuestも社内のカスタマーソフトウェア開発チームの力なしに、ODC単独での製品維持サポートを実施するなど新しい挑戦ができた場でもありました。